浦安音楽ホール

J:COM浦安音楽ホールは、生音の響きを重視し、クラシックを中心とした
音楽を楽しむことができる本格的なコンサートホールです。

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』ドン・オッターヴィオ役

☆第4弾☆

 

             9/6(土)公演 ドン・オッターヴィオ役 持齋寛匡

 

ーーーーーー簡単に自己紹介してください。


持齋:昨年、MSJminiの「フィガロの結婚」にドン・バジリオ役で出演させていたのですが、お客様に「本当に面白い公演だった!」とたくさん大好評のお声がけをいただき、出演した私自身も本当に毎回の稽古や本番に楽しく参加させていただきました。また今年も浦安のお客様に舞台をお届けできることが本当に嬉しいです!

 

ーーーーーーあなたが演じるドン・オッターヴィオという役について、どのようにお感じになりますか。


持齋:全てが破天荒なドン・ジョヴァンニに対して、ある意味で対極にいて規範の中で生きようとしているのがドン・オッターヴィオだと思います。
常に周りを見ながら色々な気遣いをして、時には自分の気持ちに蓋をして我慢するとても真面目で心根の優しい人物です。
しかし世の中の女性達は、より危険な香りのするドン・ジョヴァンニの悪魔的な魅力にどこかで惹かれていってしまい、どうしても自分は一歩引いた位置で常に傍観者になってしまう…
なんだかこういったところは痛いほどに共感できる気がしています。笑


ーーーーーー今回の舞台への意気込み、抱負をお聞かせ下さい。


持齋:先程の質問で答えた様に、とにかく真面目で誠実に生きることが人生の指針であるドン・オッターヴィオが、この舞台の中でどんなふうにドン・ジョヴァンニに対峙して、そしてどんな気持ちで婚約者であるドンナ・アンナに寄り添うのかを大切に演じ歌いたいと思います。
また、MSJminiの公演では出演者が舞台上でたくさん踊ることも大きな魅力の1つです。
歌はもちろんですがダンスもはりきって舞台に臨みたいと思います!

 

ーーーーーー最後に、宮本益光さんについてひと言コメントしてください。
それこそ、自由にお願いします。


持齋:昨年の「フィガロの結婚」の舞台で初めて益光さんと共演させていただいたのですが、
本当にオペラや音楽への愛に満ち溢れた方で大変に感銘を受けました!
常に「お客さんにどうしたらもっと喜んでもらえるだろうか?」
ということを考えている姿を本当に尊敬しています。
今年も公演ご一緒させていただけることが本当に嬉しいです!

 

 

 

 

               9/7(日)公演 ドン・オッターヴィオ役 荒木俊雅 

 

 

ーーーーーー簡単に自己紹介してください。

 

荒木:国立音楽大学に在学中、声楽を福井 敬先生のもとで勉強しました。

オペラのソリストとしての活動と並行して
ヘンデル《メサイア》、J.Sバッハ《マタイ受難曲》といった
宗教曲のソリストとしても活動しています。

Mozart Singers Japanへの参加は今回が初めてとなりますが、
以前からモーツァルトを専門的に扱うこの団体に興味があったものの、
オーディションのタイミングが自身の予定となかなか合わず、受けることができませんでした。

《ドン・ジョヴァンニ》は学生時代から歌ってきた作品だったので、
本公演のオーディションが開催されると聞いて日にちが気になってしかたなかったのですが
告知された日にちが年末も年末の12月29日で…笑、
年内のお仕事がひと段落したタイミングに見事にハマったので、
これはもうしっかり準備して絶対に受けたい!!とオーディション参加を決めました。

オペラ歌手になってよかったなぁと思うことは、
もちろん自分の知らない歌に出会えるということもあるのですが、
それに加え、共演者として世代・年齢の上下関係なく色々な人と出会える機会が多くあることですね。

様々な世代の共演者の方とお話をすることで、
自分の歌う役や自分の歌に対して新たな気づきや考え方の発見があったり
逆に見つめ直すきっかけをもらえたりと、刺激的な毎日を過ごさせて頂いています。

 

ーーーーーーあなたが演じるドン・オッターヴィオという役について、どのようにお感じになりますか。

 

荒木:《ドン・ジョヴァンニ》を上演時に決まって稽古場で共演者から言われることは
「ドン・オッターヴィオって空気読めないよね〜」などネガティブなことばかり泣

ただ、僕はこの作品に登場するキャラクターの中で一番“常識人”なのではないか、と思っています。
常識があるからこそ、事件が起きた際に『どこに申し立てればいいか』、彼は対処法を知っているんです。

ただ彼なりに考えている『騎士としての正しい言動や騎士としてすべき行動』が、
他の登場人物にしてみれば「今ソコじゃないでしょ!」と思われてしまったり、
お堅いイメージになってしまったり…。

(騎士だから)〇〇しなきゃいけないという『マイ・ルール』に
気づかないうちに縛られてしまう姿は、意外にも自分と共通するところがあり(苦笑)
だからこそ同じ騎士である関わらず自由奔放に動き回るドン・ジョヴァンニに憧れています笑

ドン・オッターヴィオとは不思議な縁で大学の卒業試験で歌ったのも
ドン・オッターヴィオのアリア“il mio tesoro intanto(恋人をなぐさめて)”でした。
これからも持ち役としてずっと歌っていきたいです。

 

ーーーーーー今回の舞台への意気込み、抱負をお聞かせ下さい。

 

荒木:初めて共演する歌手のみなさまと、稽古を重ねるにつれ、どういう化学反応が起きるのか今からとても楽しみです
Mozart Singers Japanならではの《ドン・ジョヴァンニ》になると思いますので、
どうぞご期待ください!

 

ーーーーーー最後に、宮本益光さんについてひと言コメントしてください。
それこそ、自由にお願いします。

 

荒木:宮本さんとはまだオーディションの日と、稽古で数回しかお会いできていないのですが、
稽古時に「ん〜…」と考えた後に出てくる言葉は、
モーツァルトの作品として歌う際におさえておかなければならない部分に加え、
君たちならどうする?とキャスト陣にあえて委ねられる部分があり、
いつも試されているような気がします笑
今後の稽古でどんなアイデアが飛び出してくるのか楽しみです。