浦安音楽ホール

J:COM浦安音楽ホールは、生音の響きを重視し、クラシックを中心とした
音楽を楽しむことができる本格的なコンサートホールです。

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』アンナ・ドンナ役

キャストリレーインタビュー第3弾!アンナ・ドンナ役のお二人です。

               9/6(土)公演 アンナ・ドンナ役 根岸茉由 

 


ーーーーーー簡単に自己紹介してください。

根岸:根岸茉由です!
ニックネームは「ねぎちゃん」です。
クラシック以外にも、さまざまなジャンルの音楽に触れるのが好きです。
中でも昭和歌謡が特に好きで、カラオケの十八番は「水色の雨」です。

MOZART SINGERS JAPAN MINIを知ったのは、SNSがきっかけです。
研修所の同期が「フィガロの結婚」に出演しており、その楽しそうな様子を投稿で拝見し、私もいつか参加してみたいと思っていました。
そのタイミングでオーディションの告知があり、思い切って応募いたしました。


ーーーーーーあなたが演じるアンナ・ドンナという役について、どのようにお感じになりますか。

 

根岸:ドンナ・アンナは育ちが良く真面目で、正しい道を歩んできた人だと思います。寄り道ばかりな私とは正反対です(笑)。
アンナは許嫁がいながらドン・ジョヴァンニに惹かれ、不運にも彼に父親を殺されるという複雑な葛藤を抱えます。
物語の主軸と並行して、その苦悩を乗り越え成長する姿が物語の中に描かれていると感じています。
そんな彼女の繊細さと強さを少しでも表現できればと思います。


ーーーーーー今回の舞台への意気込み、抱負をお聞かせ下さい。

 

根岸:実は、オペラにキャストとして出演させていただくのは今回がはじめてです!
素晴らしい機会をいただけたことに心から感謝しています。
初めての挑戦に少し緊張しつつも、それ以上にとてもワクワクしています。
全力で『ドン・ジョヴァンニ』を皆さまと一緒に創り上げていけるよう頑張ります!

 


ーーーーーー最後に、宮本益光さんについてひと言コメントしてください。それこそ、自由にお願いします。

根岸:(すみません。一言でおさまりませんでした)
まず、このような機会を頂き本当にありがとうございます!
お稽古ではいつも刺激的で新しい発見があってかけがえのない経験となっております。
この学びを大切にさらに精進いたします!
よろしくお願いいたします!

 

 

 

 

               9/7(日)公演 アンナ・ドンナ役 丹羽景子

 

ーーーーーー簡単に自己紹介してください。


丹羽:ソプラノの丹羽景子です。昨年の《フィガロの結婚》に続き、このシリーズに関わらせて頂き、本当に有り難く、身の引き締まる思いです!お客様に楽しんで頂けるように、精一杯頑張ります!

出身は東京都小金井市です。幼いときは広大な小金井公園という場所で、犬と走り回ったり、水泳をしたり、柔道をしたり、とても活発な子どもでした。その頃から音楽はどんなジャンルも好きで、音楽を聞くこと、歌うこと、ピアノやギターを演奏することが大好きでした。
演奏に関しては、特に歌うことは、人前でというより、1人で自分自身に向かって歌っていたと思います。活発でしたが、人前に出ることが好きなタイプではなかったので、今、10年以上も人前で歌いまくる!という声楽を続けていることを、当時の私が知ったら非常に驚くと思います。笑
歌は、心に直接語りかける力を持っていると思います。もちろん他の楽器も持つ力だと思うのですが、私は特に歌にその力を強く感じます。今まで何度も歌に救われてきたからです。究極は、世界平和を目指す人間として笑、幸せな歌を歌うと、周りにも伝わって幸せな気持ちになれる、と信じておりますので、そんな歌を歌って、聴いてくださるかたを幸せにできる声楽家になりたいと、研鑽を重ねております。


ーーーーーーあなたが演じるドンナ・アンナという役について、どのようにお感じになりますか。


丹羽:ドンナ・アンナという役は、《ドン・ジョヴァンニ》というオペラの始まりから終わりにかけて、女性としての成長を強く感じる役です。
今まで彼女は、1番大きな存在である父親・騎士長の保護のもと、箱入り娘として暮らしていました。しかしその存在を、自分を助けるために戦ったのち、亡くしてしまいます。その後犯人に気がつき、その犯人が以前から顔見知りであるドン・ジョヴァンニと知った彼女の衝撃は、想像を絶するものです。
 その時点で、私だったら心が折れてしまいそうになるのですが、彼女は悲しみを超えて、怒り、復讐をニ長調で高らかに歌い上げます。その様子は、箱入り娘の面影はもはやなく、強烈な強さをもつ女性として、私の目には映るのです。
 さらに2幕の終わりの緩急2つのテンポを持つアリアでは、第2の保護者であるドン・オッターヴィオからの言葉を受け、途中まで彼に歌いかけてはいるのですが、途中からハッと気づいたかのように、視線は自分への確信、また自由を見据えているように感じます。今まで誰かの保護の元、ずっと生きてきた彼女ですが、自分という存在を認め、彼女の意思に向かって歩きだす、自立、成長していく様子がオペラの中で描かれていると感じます。
 そのような変化をも描く様子は、ドン・ファン伝説の持つ、娯楽的な題材としての側面と、文学的な題材としての側面、2つの要素をダ・ポンテは素晴らしく配合していると感じ、モーツァルトの音楽も相まって、作品としての完成度がとても高い、と改めて考えました。


ーーーーーー今回の舞台への意気込み、抱負をお聞かせ下さい。


丹羽:浦安という素晴らしい場所で、またお客様にお会いできる機会がとても有難く、嬉しいです!
MSJminiの《ドン・ジョヴァンニ》は、ドキドキ、ハラハラ、ワクワク、キュンキュンして頂ける要素が更に強くなっているに違いありません!
ぜひ、足をお運びください。お待ちしています!


ーーーーーー最後に、宮本益光さんについてひと言コメントしてください。
それこそ、自由にお願いします。

丹羽:何10歩、何100歩前を颯爽と歩く先生の背中を、いつも精一杯追いかけています。
人間としての魅力、表現者としての魅力が本当に唯一無二で、憧れです。
そしてドン・ジョヴァンニといえば宮本益光先生!だと思っていますので、先生の下で《ドン・ジョヴァンニ》の一役を演じることができるのが、とてもとても、光栄です。感謝が尽きません。しっかり頑張ります!