浦安音楽ホール

J:COM浦安音楽ホールは、生音の響きを重視し、クラシックを中心とした
音楽を楽しむことができる本格的なコンサートホールです。

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』構成・演出・字幕・ナレーション 

キャストリレーインタビュー!! 第1弾を飾って下さるのは、やはりこちら!

 

9/6(土)・9/7(日) 構成・演出・字幕・ナレーション 宮本益光

 

ーーーーーー簡単に自己紹介してください。

 

宮本: 教員に憧れて音楽の道に進み、気がついたら演奏家になっていました。かつては家の本棚にオペラの楽譜が溜まるのを嬉しく思い、少し前にはその膨大な楽譜を見て一生かけても全て歌えぬことに絶望に似た感覚を覚え、今では自分の仲間がそれをやってくれることに好奇心をくすぐられています。もちろん自分でも消化したいと願っていますよ。

 

ーーーーーーあなたが演じる役について、どのようにお感じになりますか。

 

宮本:ドン・ジョヴァンニについてお話しすると、絶対的な美学を持った人物だからこそ、ダークヒーローになり得るのだと思います。フィクションを隠れ蓑に、人はダークな美学を信奉してしまう。また、人は誰しも良いことをしながら悪いこともするものです。行動に移さなくとも、相反する感情を有することは否定できないでしょう。ドン・ジョヴァンニとは、そんな人の心の二面性を際立たせる存在です。毒にもなれば薬にもなる。

 

ーーーーーー今回の舞台への意気込み、抱負をお聞かせ下さい。

 

宮本:ドン・ジョヴァンニをドン・ジョヴァンニたらしめるのは、周りのキャラクターの描き方によるものだと信じています。それぞれのキャラクターをこれでもか、という程に個性的に描き分け、ドン・ジョヴァンニを浮き彫りにしたいのです。また、私はこれまで数多くのプロダクションでドン・ジョヴァンニを演じてきました。今回オーディションで決まった二人に、私の思うドン・ジョヴァンニ像を全て晒してみたい、そんな楽しみも持っています。それはささやかな経験による一つの考察にすぎないかもしれませんが、能力の高い二人が私の知るジョヴァンニを私の代わりに成長させてくれる、そう期待しています。

 

ーーーーーー最後に、ご自身についてひと言コメントしてください。

 

宮本:おかしな人です。だってせっかくの夏休みの日々を、決して収入にならないプロジェクトに全身全霊を注ぐのですから。それだけドン・ジョヴァンニという作品を愛していて、このチームに期待しかなくて、良い舞台ができる…そんな確信にウズウズしているのです。教育者になりたくて音楽を始めた私ですが、私の人生の極みがここにあるのです。