浦安音楽ホール

J:COM浦安音楽ホールは、生音の響きを重視し、クラシックを中心とした
音楽を楽しむことができる本格的なコンサートホールです。

【スペシャルインタビュー】11/9(水) 黒田祐貴(バリトン)公演

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おとマルシェVol.16 黒田祐貴(バリトン)

浦安音楽ホールが注目の若き音楽家たちにフィーチャーする公演、しんうらやす おとマルシェ・シリーズ。11月9日(水)には、黒田祐貴(バリトン)が登場します。

近年、目覚ましい活躍を見せている黒田祐貴。昨年7月に兵庫県立芸術文化センターで開催された佐渡裕プロデュースによるオペレッタ《メリー・ウィドウ》で主役を務め、今年6月には日生劇場オペラにて《セビリアの理髪師》フィガロ役、さらに日本コロムビアより「Meine Lieder」でCDデビューも果たしています。
そして今回はオペラ・アリア・リサイタル。各方面で実力を発揮してきた歌い手として、どうアプローチするか、その意気込みを聞きました。

なぜ今、モーツァルト(ダ・ポンテ3部作)なのか

――今回は全曲モーツァルト・プログラムですが、オペラ・アリアばかりの構成にした理由を教えていただけますか?

黒田:モーツァルトのオペラ・アリアには一曲一曲、表現のバリエーションがしっかりあるので、純粋に自分が聴いてみたいコンサートだなと思いました。そして大学院で演奏したオペラが「フィガロの結婚」だったので、今一度、この機会に歌ってみたいという思いがありました。

聴き手によって感じ方が異なる器楽演奏とは違って、声楽は歌詞によって意味がしっかり伝わります。また、モーツァルトの作品が、曲の意味を伝える上で非常に色濃い表現力を備えている上に、音楽そのものが純粋に素晴らしい
ものです。
自分の「今」持っている声で、それを最も輝かしく美しいと思えるものにして届けられれば、と感じています。

 

――今回上演の3作品は「ダ・ポンテ三部作」として、モーツァルト・オペラの傑作群と言われていますね。イタリアの台本作家・ロレンツォ・ダ・ポンテによる脚本と、モーツァルトの音楽の組み合わせですが、その魅力はどこにあると思いますか?

黒田:モーツァルトのオペラには、各作品にテーマみたいなものがあります。例えば「フィガロの結婚」では、革命へのエネルギーを感じさせ、「階級闘争」の要素があります。「ドン・ジョヴァンニ」では、貴族と平民の階級の差異を比較し、登場人物のキャラクターを皮肉な切り口も交えて描いている箇所もあります。こうした作品の背景を知ると、よりオペラが面白いものになるかもしれないですね。

 

今回の注目ポイント

――今回3作品で歌われる役どころも、それぞれ全く異なるキャラクターですね。

黒田:そうですね。曲想が自在に変化していくところなど、自分の今の声でどこまで伝えられるか、楽しみでもあり、興味があります(笑)
そしてご来場の皆様には今回の「しんうらやす おとマルシェ」を機に、オペラそのものに興味を持って、是非実際に観劇に行っていただけたら、と思います。

――11/9公演ではピアノ演奏の河原忠之さんは、当館公演にも出演いただきました。今回一緒に公演を作っていくにあたり、楽しみにされていることはありますか?

黒田:河原さんのピアノは昔から聴いていますが、オーケストラでいえば出す音が何の楽器の音に相当するか、まるでフルオーケストラが聴こえてくるような響きがあります。そして知らない曲であっても、「次はこう転調するんじゃないか?」というのがすぐ分かるくらいに凄いです。音程の正しさや美しさのなせる業だと思います。自分も河原さんと共演できるのが今から楽しみです。

 

昔からアンサンブルが好きだった

――ここからは、黒田さんご自身のお話をお聞かせいただきたいと思います。お父さまはオペラ歌手の黒田博さんでいらっしゃいますが、オペラ等でお父さまがかつて演じられていたのと同じ役を演じる際、やはり意識されることはありますか?

黒田:特に意識している点はないですね(笑) 実はオペラも
あまり聴いて育って来なかったんです。高校までトロンボーン
奏者を目指して、吹奏楽をずっと続けていました。
どちらかといえばシンフォニーとか、楽器同士のアンサンブル
が好きでしたね。

ただ長い目で見て、「音楽全般を学ぶ」「音楽で表現する」と
考えた時に、その選択肢の一つに、声楽があったんです。
指導を受ける中で、もともと持っている声質の可能性を指摘し
てもらえて、その道に進む事にしました。

実際に歌い手となってからも、昔に父が歌った音源を聴くこと
もほとんどないです。もちろん父の公演を観る機会はありますが、純粋に楽しむために、鑑賞に行っている感覚です。自分が
作品に取組むときには、影響を受け過ぎないように、父に限ら
ず往年の名歌手の録音を聴くのも避けるようにしています。
むしろ自分自身が共演者と稽古現場等で音を合わせる中で、
その場で予想外の化学反応を得られる方が、大切なことのよう
に感じますし、 やっぱり面白いですよね。

 

これまで、これからの音楽との向き合い方

――「“鬼のパンツ”(“フニクリ・フニクラ”の替え歌)」を Twitter上で披露され、再生回数 24万回という大ヒットとなっていましたが、かなり振り切ったアクションで笑いを起こしていたのが印象的でした。

黒田:大学の学園祭で披露したものですが、後輩に頼まれたのがきっかけです。歌い手として、聴いてくれているお客さまとどう向き合い、どう魅せるか、という姿勢を後輩たちへ伝えたくて頑張りました。
一見ふざけているような演出であっても、実はかなり綿密に打ち合わせして、見え方を考えながら作っていましたね。

――現在、オペラ出演にアルバム・リリースと大活躍ですが、今後挑戦してみたいテーマや展望はありますか?

黒田:今後はドイツ・リートに磨きをかけたいと考えています。自分としてはオペラと両輪でやっていきたいテーマです。これからしっかり研鑽を積んで行きたいと考えています。もちろんオペラの勉強も生涯のテーマです!
シューベルト「冬の旅」なんて彼が 28 歳の時の作品ですし、自分が近い年齢のうちに挑戦してみたいですね。

 

浦安音楽ホールによせて

――ありがとうございます。11月にこの浦安音楽ホールで実際に歌声を披露いただくのが楽し
みです。今回来館してみて、感じられたポイントがあれば教えて下さい。

黒田:以前鑑賞に来ているのですが、音の響きはもちろん、
見た目も本当にお洒落ですよね()。
音響的に、特にモーツァルトの楽曲は繊細なところまで
こだわって届けたいので、大き過
ぎるホールではその魅力
が伝わりにくいところがあります。その点でこのホールの
イズ感は本当に好きです。

――最後に、公演を楽しみにしている皆様にメッセージを  
いただけますか?

黒田:モーツァルトのオペラの作品に登場するバリトンの
男達のそれぞれの持つ魅力を、心ゆくまでお楽しみいただ
けたら幸いです。

 


しんうらやすおとマルシェ Vol.16 黒田祐貴(バリトン)

日時 2022年11月9日(水)
   14:00開演(13:30開場)
   
会場 浦安音楽ホール コンサートホール
料金 【全席指定】友の会会員2,300円 一般2,500円 
   演奏予定曲目などはこちらをご覧ください>>公演詳細ページ

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  J:COM浦安音楽ホール 047-382-3035(受付時間 9:00~21:00 第二・第四火曜日は休館)