【完売】才媛にして美貌のピアニストによる高邁で豊饒な音楽
イリーナ・メジューエワ
イリーナ・メジューエワ
メジューエワ讃
いま是非とも聴いてほしい、そして聴きつづけてほしいピアニストがイリーナ・メジューエワ氏です。日本を拠点にしてすでに20年を超えます。日常生活の中に生きている日本の伝統や、丁寧で繊細な手づくり感、そして日本人の親切さに惹かれるとのこと。苦手だった一部の日本の食べものも年を経て好むようになった自分に驚いているともこたえてくれました。女史のヴィルトーゾとしての力量にひとつだけふれるとすれば、時間を隔てて演奏された同一作品から受ける印象が大きく変化し、その作品が秘めている深みと広がりに気づかせてくれることです。たとえばベートーヴェンのピアノ・ソナタ「テンペスト」。同作曲家のピアノ・ソナタ全集アルバムに収録の同作品第3楽章では、速いテンポで疾走し、この世からわが身のいっさいを消し去ってしまいたいかのごとき激しい切迫感に満ちている一方、ベーゼンドルファーによる演奏では心持ちゆったりとしたテンポで歩みつつ、すべてを受け容れ、ありのままそこにたたずむ人の姿が浮かぶようです。女史はこうした解釈の変化についてごくあたりまえに語ります。「味覚が変わるようにほかの感覚もおのずと変化します。一生懸命生きて、真剣に仕事をし、全力で取り組む。同じ作品を何度も解釈・演奏して毎回ベストを尽くしています。真剣に取り組むことで、偉大な作品から多くのことを教えてもらうのです。」芸術に奉仕する使徒として、これらマスターピースのいくつもの側面に光を当てることで幾多の豊饒な世界へ導いてきてくれた女史ならではの言葉です。今回のラインナップは、レパートリーの中でも代表的な作曲家や作品で構成された、浦安だけで披露してくれる特別プログラム。掌中にあるこれらの作品をただいま現在どのように輝かせてくれるのでしょうか。こうした思いを馳せながら、メジューエワ氏とともに、なにものにも代えがたい贅沢なひとときと空間を、ここ浦安音楽ホールでみなさまとともにこれからも重ねていきたい。そして今宵、その一歩を踏み出したいと思います。
浦安音楽ホール 館長 嶋田拓生
日時 | 2020年2月22日(土) 13:30開場 14:00開演 |
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会場 | コンサートホール |
出演者 | イリーナ・メジューエワ(ピアノ) |
曲目 |
バッハ:フランス組曲第5番 ト長調 BWV816 モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397
ベートーヴェン: ショパン: |
チケット |
全席指定 一般3,500円 【一般発売:10月6日(日)】 |
備考 | ※曲目は変更になる場合がございます。予めご了承ください。 |